おしらせ

  • 2024.06.03掲載:
    園だより【令和6年度6月号】

初夏の「なかよし広場」。緑鮮やかなシロツメクサがあちらこちらに広がり、石ころ山や斜面のぼり、虫探しに夢中の子どもたちの声が響き渡っています。もしも、本館の平らな園庭も野山のようだったら…の発想から昨年の秋、トラック2杯分の土を入れてみました。早速てっぺんまで駆け上って駆け下りて、を繰り返し楽しむ子。何かが出てくるのではと、黙々と土を掘り続ける子、何往復も水を運んで山の上のから水を流して遊んだりする様々な子ども姿を見て、「庭」の文字の通りに子どもが駆け回って遊ぶ「園庭」になったらいいな!との思いが膨らみました。

そして先月、もう2杯分の土を入れ、モミジと成長に速いシマトネリコの3本の木を植えてみました。緑の木陰ができるまでにはまだまだいくつも季節を重ねなければなりませんが、この小さな山に登って見える景色は格別です。見上げれば、高く広がる青い空、木々の緑、季節の花々。駆け回る友達を見降ろして「ああ~いい気分」めいめいの「メエエ~」の声の響きは、ゆったりのどかな時の流れを感じさせてくれます。みどり潤う子どもの庭へと、子どもたちと一緒に「せっせせっせ」と土を運んだり、草花や野菜を育てながら、もう少し手を入れていきたいと思います。

小学館が全国の家庭を対象に実施した「伸ばしたい子どもの能力」についてのアンケート結果を目にしました。コミュニケーション力、思いやり・協調性、体力、知的好奇心、生活習慣、表現力、自分で調べる力、読解力、語彙力、その他…の項目から、コミュニケーション力、思いやり・協調性など集団生活を生き抜く社会的能力を求める回答が目立ったとのこと。複雑で予測困難な時代となり、人工知能に代替えされない人間ならではの社会性のニーズが高まっていると分析していました。子どもの時代に大切に育みたいこと。それは…色々な機会に語り合いたいですね。

園長:下原直美