おしらせ

  • 2024.07.10掲載:
    園だより【令和6年7月号】

梅雨なのに傘の出番が少ないなあーと思いきや、線状降水帯に見舞われた先月末。当園が所在する都田地区に避難情報・警戒レベル4(避難指示・土砂災害)が発令され、ひやりといたしました。園からの一斉配信を確認し、いち早くお出でくださった方には、お子さんが食事をすませるまで待って頂いたり、又どちら様におかれましても、急遽お仕事の段取りをつける事態となり、さぞ大変であったとお察しいたします。ご家族の皆様の協力にも感謝いたしております。

 

ちょうど0~2歳児の保育室は、昼食の準備に取りかかる時間帯。3~5歳児は午前中の活動が一区切りついたところのタイミングでした。直ちに「食事は!、午睡は!」の段取りを組み立て、いつもの日課を早めて食事をとるスペースを広げ、順次食事がとれるよう子ども達を促しました。

こうした事態を子ども達も「いつもとは違うんだ」と理解した様子で、足早にランチルームに向かう子ども達。いつもだったら十分に遊び込んだ後に、食事へと気持ちを切り替えていく子や、「Aちゃんのお隣の席が空くまでは待ってる」と自分のタイミングを貫く子、ゆったりマイペースで食事をとる子も、この時ばかりは、みんな速やかに食事の支度を始めたり、黙々と食事をすすめており、一人ひとりの確かな育ちの姿を発見しました。

日々の生活で繰り返し積み重ねていることが、こうしたいつもと違う事態に遭遇した時、子どもなりの理解と行動できる力を持っていることに感動しました。

翌日の職員会議では、さっそく今回の私共の対応を振り返り、想定通りだった点や改善点等の洗い出し等を行いました。より安全に対応できるよう、見直しを重ねて参りたいと思います。まずは、大きな被害がなく安堵しています。

 

さて、6月から保育者体験が3~5歳児クラスで始まりました。さっそく参加されたBさんから「きょうだいグループの生活ってどんな感じなのか、イメージしきれていなかったことが、実際のこどもの姿を見てスーッと理解できました」とのお話を伺いました。

年齢は違ってもお互いの良さを引き出しあって、何かを成し遂げようとしている場面や、おもしろがって遊び込んでいる姿、時に葛藤している姿を、私達保育者と共に見守り寄り添っていただけたら幸いです。大人の知恵が必要な時もあります。気持ちが沈んでどうにも折り合いがつけられず、大人に受け止めてもらいたい場面もあるでしょう。子どもが何かに困っている時はそっと支えてあげましょう。そして子ども同士が夢中になって何かに取り組んでいる時には、余計な手を出さずにそっと見守ってあげたいものです。遊びを通して興味関心を広げ、みんなで生活する中で自立し、自律に向かう姿をあたたかい気持ちで見守ってまいりましょう。

大人も子どももやって楽しい・見ても楽しい「都田familyday2024」では、きょうだいグループごとのプログラムもあります。お家でお子さんからよく聞く名前の子と「はじめまして」と対面ができるといいですね。どうぞ親子の触れ合いの一日を楽しみにしてください。

 

園長:下原直美

 

みどりのもり都田2024年度版・保育者体験について

※都田familyday...全園児とその保護者及び保育者が一堂に会する唯一の行事。親子ふれあい遊び(交流)を通して、子どもと大人(保護者と保育者)の絆を深めることを目指しています。